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2015年11月14日土曜日
(13) 象も大型恐竜も暑いのは苦手 体の大型化はオーバーヒートとの闘い
動物の体が巨大になると、どんなことが起こるのでしょう? 大きな体であれば得することもたくさんある一方、やっかいな弱点も生み出します。
体重を支えるしっかりした体のつくりが必要。食料もたくさん要る。いろいろあるのですが、まず日々の活動で考えないといけないのが、暑い時には熱がこもってしまうということです。
体が大きくなるにつれて、体積に対する表面積の比が小さくなるので、外気温が低い時は体から逃げる熱を少なくできるのでよいのですが、外気温が高いと体内で生じる熱をなかなか外に逃がすことができません。暑い時に活発に活動すると、オーバーヒートで命の危険にさらされることになります。
2015年11月3日火曜日
(12) ステゴサウルス(ヘスペロサウルス)の外形に雌雄の違いあり?
これまで恐竜の形態に明確な雌雄の差があるかどうかは定かではありませんでした。
ハドロサウルスの類で雌雄の違いをあらわすとされていた特徴は、近縁の種の間での差異であるということになりました(文献1)。また、スーの愛称で有名なティラノサウルスが雌ではないかとう根拠となっていた尾部の血道弓(脊椎から腹側に伸びている骨)の数も、種内の多様性をあらわすもので(文献2)、今やスーは雌だと決められないということになっています。
しかし最近になって、ステゴサウルスの背中の板にみられる2種の形態が確かな雌雄差を示すものだと主張する報告が出ました。外形に関する違いであり、恐竜たちの互いの視覚による認識にも関連することです。